約10年前。

フィールドランドの田舎町に住む少年ラックは英雄王ルクレティオに憧れていた。

放課後に英雄王の伝説が記される本を読んでいた中騒々しい空気を感じた。それは近所に住む少年コルヴォと取り巻きの数名から発されている事が分かった。

騒がしいと思いつつ耳を傾けると、禁足地である微睡みの森の探検をしてみようという話が聞こえ、彼は思わず声をかけて注意をした。

普段自己主張をしない彼を面白がったのか、コルヴォに揶揄われてしまい、遂には英雄王と関わりがあるという甘い言葉に乗せられてしまい彼自身も探検に嫌々ながらも同行する事に。

探索中、濃霧の影響で仲間と逸れてしまいお互いに責任を擦りつけ合っていたラックとコルヴォは、遺物を目当てに森に足を踏み入れた盗賊と遭遇してしまう。

得体の知れない大人の恐ろしさに立ち竦み怯えていた中、不思議な雰囲気の女性がラック達を護るかのように盗賊に立ちはだかった。

以降の記憶は夢かどうか曖昧だった為覚えがないらしいが、森の探索をきっかけに2人は仲を深めるようになったという。